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SESエンジニアとは?4ステップで業務フロー&スキル完全ガイド

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SESエンジニアの仕事とは?4つのステップで業務と必要なスキルを解説

SES(システムエンジニアリングサービス)という言葉を聞いて、「何をしているのか」「どんなスキルが必要なのか」が分かりにくい方も多いはず。ここでは、SESエンジニアの仕事を一日の流れではなく、4つのステップでシンプルに解説します。専門知識がなくても分かるよう、具体的な業務内容や準備すべきスキルを順を追ってご紹介します。


1. SESってどんな働き方?ざっくりイメージ

SESは、企業同士の契約(自社⇄お客さま)に基づいて技術者を「お客さま先」に派遣し、システム開発をサポートする形態です。

用語解説:SES(システムエンジニアリングサービス)
クライアント企業に技術者を常駐させ、専門技術やノウハウを時間単位で提供するサービス形態。準委任契約で結ぶため、業務範囲を契約書で細かく定義できます。

  • イメージ例
    自社の料理人をお料理屋さんに派遣し、新メニュー開発や調理を手伝うようなもの。
  • メリット

    • 様々な業界やプロジェクトを経験できる
    • 新しい技術やツールに触れる機会が多い
  • 注意点

    • 常駐先のルールや環境に合わせる必要がある
    • 毎回異なるチームや業務内容に適応する柔軟性が求められる

2. 業務フロー4ステップ

ステップ① 「案件選び」と「要件のすり合わせ」

  1. 案件概要の確認

    • 営業やプロジェクトマネージャーから案件の目的や使用技術をヒアリング
    • 期間、開発環境(OS・使用言語)、リモート/出社比率などを確認
  2. スキルとのマッチング

    • 自分の強み(例:Java・SQL)と要求スキルを照らし合わせ
    • 足りない部分は研修や資料でカバーできるかを判断

用語解説:リモート
オフィスではなく自宅やほかの場所からインターネット経由で勤務するスタイル。

→ ここで「自分に合いそうか」「学びたいことが得られそうか」を見極めます。

ステップ② 「設計」と「実装」

  1. 設計書の作成・確認

    • 画面設計書やシステム設計書を読み込み、機能要件を把握
    • 「ボタンを押すと◯◯処理が動く」など、具体的な振る舞いを図や文章で整理
  2. コーディング(プログラミング)

    • JavaやAPIを用い、設計書に沿ってコードを記述
    • 社内のコーディング規約やツールの使い方を参照しながら進行

用語解説:設計書
システムの動作や画面遷移、処理手順を文章や図でまとめた文書。開発の「設計図」にあたります。

ステップ③ 「テスト」と「納品準備」

  1. テスト作業

    • 自分が書いたコードの動作確認(単体テスト
    • 画面やAPIが正しく動作するか試す(結合テスト
  2. 納品ドキュメントの作成

    • お客さま向けのマニュアルや導入手順書を作成
    • 画面キャプチャやフローチャートを入れて、誰でも再現できるようにまとめる

用語解説:API(Application Programming Interface)
アプリやシステム同士が「どんな機能を呼び出せるか」「どんなデータを受け渡せるか」を定義した仕組み。

用語解説:単体テスト
個々の機能や部品(モジュール)単位で正しく動作するかを確認するテスト。

用語解説:結合テスト
複数の機能やモジュールを組み合わせた状態で動作確認を行うテスト。

用語解説:フローチャート
処理の流れや判断条件を図式化した図。手順を視覚的に理解しやすくします。

ステップ④ 「フォローアップ」と「改善提案」

  1. 説明会・研修

    • 納品後にお客さま向けに操作説明を実施
    • 実際の操作例を示しながら、質問に答える
  2. 社内レビュー

    • チームで「何が良かったか」「次に改善すべき点」を共有
    • 自分の経験を振り返り、次回以降に活かせるポイントを整理

→ この振り返りが、キャリアアップや次の案件獲得に役立ちます。


3. 絶対に押さえたい技術スキル

  1. Java/SQL

    • Java:基本文法、例外処理、オブジェクト指向の考え方
    • SQL:データ検索・更新・削除の基本、パフォーマンスチューニング
  2. フレームワーク/ライブラリ

    • Spring Framework:依存性注入やMVC構造で開発を効率化
    • MyBatis/Hibernate:SQLをプログラム内で簡潔に扱えるツール
  3. クラウド基礎

    • AWS/Azure:サーバー立ち上げ、データベース構築、ログ確認など
    • CI/CD:JenkinsやGitHub Actionsを使った自動ビルド・デプロイ

用語解説:オブジェクト指向 / インデックス

  • オブジェクト指向:プログラムを「オブジェクト」という部品に分け、再利用しやすく設計する考え方
  • インデックス:データベース検索を速くするための「索引」。正しく設定するとクエリが高速に実行されます。

用語解説:フレームワーク
汎用的な機能をまとめたライブラリ群。開発効率や保守性を向上させるための土台を提供します。

用語解説:ライブラリ
よく使う機能をまとめて提供するコードの集合体。開発者は必要な機能を呼び出して再利用できます。

用語解説:AWS(Amazon Web Services)
Amazonが提供するクラウドサービス群。サーバー、データベース、ストレージなど多岐にわたります。

用語解説:Azure
Microsoftが提供するクラウドプラットフォーム。Windowsとの親和性が高いのが特徴です。

用語解説:CI/CD
継続的インテグレーション/継続的デリバリーまたはデプロイの略。コード変更→自動ビルド→自動テスト→自動デプロイの流れを自動化します。

用語解説:Jenkins
オープンソースのCIサーバー。ビルドやテスト、デプロイを自動化するプラグインが豊富です。

用語解説:GitHub Actions
GitHub上でワークフローを定義して、自動ビルドやテスト、デプロイを実行できる機能。


4. 差がつくビジネス&ヒューマンスキル

  • 報告・連絡・相談(ホウレンソウ)

    • 毎日の進捗を簡潔にまとめて共有
    • 困ったことはすぐ相談し、解決策をチームで考える
  • お客さま目線の説明

    • 技術用語はかみ砕いて説明し、図や例でイメージしやすくする
  • 時間管理(タイムマネジメント)

    • 毎朝、今日やることリストを作成
    • 定時前に翌日のタスクを整理し、業務をスムーズにスタート

5. SESからキャリアアップするためのロードマップ

  1. 自己評価シートの作成

    • 今回身につけたスキル、まだ伸ばしたいスキルを「できる/できない」で一覧化
  2. 社内制度の活用

    • 資格取得支援や勉強会参加制度を利用して技術力を証明
  3. 小さな目標設定

    • 「1か月でSpring入門を終える」「3か月でAWSハンズオンを完了する」など、短期で達成できる目標を設定

6. FAQ

Q1. SESと派遣の違いは?
SESは「技術提供」にフォーカスした準委任契約、派遣は労働者派遣法で定められた雇用契約です。

Q2. 未経験からSESエンジニアになるには?

  1. プログラミング基礎(Java入門書やオンライン講座)
  2. 個人プロジェクトで実践経験
  3. SES企業の研修制度への参加

Q3. SESで年収を上げるには?

  • 上流工程(要件定義・設計)の経験を積む
  • クラウドやデータ分析など需要の高い技術を習得

SESエンジニアの仕事は、最初は「分からないこと」が多いかもしれません。しかし、ステップを追って業務を理解し、必要なスキルをひとつずつ身につければ必ず活躍できます。まずは小さなタスクから着手し、「できた!」という実感を積み重ねていきましょう。


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