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SES保守とは?未経験から現場で活躍する仕事内容・スキル・キャリア完全ガイド

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はじめに|この記事で得られる価値

「次の案件は“保守”だけど、自分に合っているのかな?」
そんな疑問や不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
なぜ「保守」は“下流”と思われがちなのか、運用開発との違いは?
この記事では、実務の流れやつまずきやすい点、身につくスキルやキャリアアップの方法まで現場目線で一緒に整理していきます。
焦る前に、まずは「保守案件のリアル」を一緒に分解してみませんか?


1. SES保守の基本と役割を知ろう

SES契約(準委任)における保守の立ち位置

SES保守って、結局どんな働き方?」
SES契約は“稼働(作業そのもの)”に対して契約が成立します。
現場ごとにトラブル対応や日常の運用サポート、ユーザー問い合わせなど、担当範囲はかなり幅広いのが特徴です。
手順通りのルーチンだけではありません。障害が起きたときは一次切り分けログ調査、他部署との連携も私たちの大事な仕事です。
現場によっては夜間・休日対応が発生する場合もあるので、最初にチェックしておきましょう。

用語解説:SES契約
システムエンジニアリングサービス(SES)は、エンジニアの「作業時間」に対して契約する働き方。成果物ではなく、現場での稼働や作業そのものが契約対象となります。

用語解説:準委任
業務の遂行自体を目的とする契約形態。成果物の納品ではなく、作業や対応そのものに対して報酬が発生します。

用語解説:一次切り分け
障害やトラブル発生時に、原因のおおまかな範囲(システム側・ネットワーク側・ユーザー操作など)を特定する初期対応。

用語解説:ログ調査
システムの動作記録(ログ)を確認し、障害や不具合の原因を探る作業。

用語解説:夜間・休日対応
システム障害や緊急対応のため、通常の勤務時間外(夜間や休日)にも対応する業務。

保守/運用/開発はどこが違う?

保守運用、どっちがどっち?」
多くの現場で混同されがちですが、違いをざっくり整理すると──

  • 運用:システムを毎日見守り、正常稼働を維持する仕事
  • 保守:障害やトラブルが発生したときに復旧・再発防止を担う
  • 開発:新機能の実装や改修といった“作り込む”工程
  • ヘルプデスク:問い合わせ窓口や一次対応

私たちが保守で担うのは、「異常対応」「仕組みの維持」「改善・マニュアル更新」など。
運用や保守から現場力を積み重ねることで、キャリアアップの下地が作れます。

(SES・SIer・自社開発の違いについては『SES・SIer・自社開発の違い徹底比較!あなたに最適な働き方は?』をご参照ください)

用語解説:運用
システムが毎日正常に動くよう監視・点検・日常作業を行う業務。障害が起きないように維持管理する役割です。

用語解説:保守
システム障害やトラブル発生時の復旧・再発防止、仕組みの改善やマニュアル更新などを担う業務。

用語解説:開発
新しい機能の追加やシステム改修など、“作り込む”工程を担当する業務。

用語解説:ヘルプデスク
ユーザーや現場からの問い合わせ対応や一次対応を行う窓口業務。

用語解説:キャリアアップ
経験やスキルを積み重ねて、より高度な業務や上流工程へ進むこと。


2. 保守案件で実際にやること【1日の流れとタスク】

障害対応フロー(ログ取得→切り分け→修正→報告)

「実際、保守現場ってどんな一日?」
代表的な障害対応の流れは──

  1. 障害検知・連絡(ツールやユーザー通知)
  2. ログ取得・現象調査
  3. 一次切り分け(どこが悪いか大まかに特定)
  4. 応急対応・復旧
  5. 報告・記録

はじめは戸惑うかもしれませんが、マニュアルや過去の事例を手元に置けば大丈夫。
「これって自分だけ?」と感じるミスも、先輩たちも通ってきた道です。

用語解説:障害対応
システムに不具合やトラブルが発生した際、原因調査・応急処置・復旧・再発防止策を行う一連の業務。

用語解説:マニュアル
業務手順や対応方法をまとめた文書。新人や現場担当者が迷わず作業できるようにするための指針。

定常作業・改善作業(SQL・ログ・問い合わせ)

障害対応以外にも、保守の日常はこんな作業が中心です。

  • 定常作業

    • システム監視・稼働チェック
    • 定期バックアップ
    • 問い合わせ対応
    • マニュアル・手順書の修正
  • 改善作業

    • 繰り返し発生する障害の原因分析
    • SQLでデータを調査・抽出
    • 運用フローやシステムの効率化

SQLログ解析が不安な場合も、まずは基本操作や「何を見るか」から始めてOK。
現場で繰り返すことで、自然と身についていきます。

(SQLの基礎やエラー対策については『初心者向けSQL講座|SELECT文の書き方と実行順を完全解説』をご参照ください)

用語解説:定常作業
日々決まって行う監視・点検・バックアップ・問い合わせ対応などのルーチン業務。

用語解説:改善作業
障害の再発防止や業務効率化のために、原因分析や手順・システムの見直しを行う業務。

用語解説:SQL
データベースから情報を抽出・操作するための言語。障害調査やデータ分析で頻繁に使われます。

用語解説:ログ解析
システムの動作記録(ログ)を分析し、障害や不具合の原因を特定する作業。


3. 開発未経験でも大丈夫?事前に身につけたいスキル&勉強法

必須スキル:SQL・ログ解析・問い合わせ対応

「何を勉強しておけばいいの?」
SQLログ解析問い合わせ対応力の3つが現場で重宝されます。

  • SQL:データ抽出や障害調査で毎日使う言語。SELECTの基礎から慣れていこう
  • ログ解析:エラーや動作を見抜く力。どこを見て、何を比べるかが大事
  • 問い合わせ対応:ユーザーや他部署との会話力も「現場力」のひとつ

これらは「現場で育つスキル」。分からないことはすぐ聞く・調べる・メモを取る習慣をつけましょう。

用語解説:問い合わせ対応
ユーザーや他部署からの質問・要望・トラブル報告に対し、状況確認や回答・調整を行う業務。

用語解説:SELECT
SQLでデータを抽出するための基本命令。例:SELECT * FROM テーブル名

用語解説:現場力
実際の業務現場で必要となる対応力・判断力・コミュニケーション力などの総称。

キャリアパス:保守から開発へステップアップするには?

「保守で止まっちゃう?」と不安な人も大丈夫。
保守で現場の仕組みや障害対応を経験することで、開発要件定義など上流工程への道が開けます。

  • 現場では「半年〜1年で開発補助に移る」ケースも多い
  • 「調べてメモ」「質問を恐れない」「目的意識を持つ」人ほど伸びやすい

私たちも最初は戸惑いましたが、「一つずつ」を意識すれば必ず力になります。

(SESエンジニアのキャリアやスキルアップについては『SESでスキルアップできる?メリット・デメリット徹底解説』もご参照ください)

用語解説:要件定義
システムやサービスに「何が必要か」「どんな機能がいるか」を明確にする工程。

用語解説:上流工程
システム開発の初期段階(要件定義・設計など)を指し、全体の方針や仕様を決める重要な工程。


4. SES保守案件の選び方・契約時の注意点

契約形態・評価指標・夜間対応の有無

案件選びの際に見落としがちなのが契約形態評価指標

  • SES(準委任)は“作業時間・稼働への対価”がベース
  • 「対応件数」「復旧速度」「報告の正確さ」などが評価基準
  • 夜間・休日対応は案件ごとに違うので、最初に条件を確認

「思っていた働き方と違った…」を防ぐには、事前のチェックが重要です。

用語解説:契約形態
SES・請負・派遣など、業務委託の契約方式のこと。報酬や責任範囲が異なります。

用語解説:評価指標
業務の成果や対応品質を測るための基準。対応件数・復旧速度・報告の正確さなどが例。

よくある失敗例と対策(初月でつまずきやすいポイント)

  • 業務範囲があいまいで手順ミスが起きやすい
  • 現場用語や独自ルールに戸惑う
  • 障害対応で判断を先送りしがち
  • ログ取得・調査に慣れるまで苦労

「分からないことは早めに相談」「作業ごとにメモ」「毎日の振り返り」
これらを習慣にすると、失敗が次の成長材料になります。

用語解説:現場用語
その現場や業界特有の言い回しや略語。最初は戸惑いやすいが、都度確認・メモするのが大切。

用語解説:独自ルール
会社や現場ごとに決められた特有の手順や運用ルール。

用語解説:振り返り
その日の作業や対応を見直し、改善点や学びを整理する習慣。


5. FAQ|よくある疑問に回答

  • SES保守の仕事内容は?
    システムの安定稼働、障害対応、問い合わせ対応、マニュアル整備などが中心です。
  • 夜間・休日対応はどれくらいある?
    案件や契約次第。必ずしも毎回発生するわけではないので事前確認が重要。
  • 保守案件=下流?キャリアは不利?
    保守経験が開発や上流工程への足がかりになる例も多く、“下流で止まる”とは限りません。
  • 保守経験から開発や上流工程に進むには?
    現場の仕組み・課題を理解し、スキルアップを続ければチャンスは増えます。
  • どんな勉強・準備が現場前に必要?
    SQLの基本、ログの読み方、トラブル事例の確認、コミュニケーションの練習など。
  • 実際どんな失敗が多い?
    手順ミス、報告漏れ、判断の遅れ──どれも「最初は誰でもやること」。気にせず振り返っていきましょう。

用語解説:マニュアル整備
手順書や対応フローを分かりやすくまとめ直し、誰でも迷わず作業できるようにすること。

用語解説:下流
システム開発工程のうち、テストや運用・保守など後半の作業を指す言葉。上流は要件定義や設計。

用語解説:スキルアップ
新しい知識や技術を身につけて、業務の幅や質を高めること。

用語解説:コミュニケーション
業務上の情報共有や意思疎通。現場では報告・連絡・相談(ホウレンソウ)が重要。


まとめ

SES保守は、ITシステムの安定稼働を守る大切な仕事です。
障害対応や運用サポートを通じて、現場力やスキルが確実に身につきます。
未経験でも、契約形態や評価指標、夜間対応の有無を理解して現場を選ぶことで、自分らしいキャリアパスが描けます。
一つ一つの業務や悩みを“成長の種”に変えていきましょう。
現場で手を動かしながら、自分の「できる」を少しずつ増やしていく――
まずは今日、現場のマニュアルを1ページめくるところから始めてみませんか?


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