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APIとは?SES現場で役立つ基礎〜Postman活用まで完全ガイド

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はじめに|この記事で得られる価値

API、最近よく聞くけど、結局なに?
「現場で飛び交う専門用語、実はちゃんと理解できていない…」。そんな不安、エンジニアの間では“あるある”です。焦りやモヤモヤ、抱えていませんか?
でも安心してください。APIは「難しい専門技術」ではなく、現場での仕事をもっとスムーズにする“便利な橋渡し役”。
本記事はSES現場で本当に役立つAPIの基礎から、現場あるある・失敗しないコツまで、一緒に腹落ちできる内容をまとめました。


1. APIとは?「なんとなく」から卒業しよう

■ API(Application Programming Interface)とは

APIとは「異なるシステムやアプリが“約束事”に沿って会話するためのルール」のことです。
たとえば勤怠管理ツールチャットが連携し「今日は誰が出勤した?」を自動通知してくれる仕組み――その裏側でAPIが使われています。

用語解説:API
Application Programming Interfaceの略。異なるシステムやアプリが決められたルール(インターフェース)で情報をやり取りする仕組み。業務自動化やツール連携の基盤となる。

用語解説:勤怠管理ツール
社員の出勤・退勤・休暇などを記録・管理するシステム。API連携で他の業務ツールと情報を共有できる。

用語解説:チャット
業務連絡や情報共有に使うコミュニケーションツール。APIで自動通知や連携が可能。

■ Web APIの基本—REST/GraphQL

一番よく出るのがREST API
データの住所(=エンドポイント)を指定し、“GET”や“POST”でやりとりする形式です。
最近はGraphQLも話題。ほしいデータだけ柔軟に取得できるので、開発効率化にも貢献しています。

(API設計やエンドポイントの違いについては『JSON完全ガイド|基礎からAPI連携・設計原則・エラー解決まで』もご参照ください)

用語解説:REST API
Web上で最も一般的なAPI形式。エンドポイント(URL)に対してGETやPOSTなどのリクエストを送り、データを取得・更新する。

用語解説:GraphQL
必要なデータだけを柔軟に取得できるAPIの新方式。クエリで欲しい情報を指定でき、開発効率が高い。

用語解説:エンドポイント
APIでデータのやり取りを行うためのURL。どこにアクセスすれば何ができるかを示す住所のようなもの。

用語解説:GET/POST
GETはデータ取得、POSTはデータ登録・更新など、APIで使うリクエストの種類。

■ なぜSES案件でAPIが必須に?

SES現場はクライアントごとに使うシステムがバラバラ。
「どう連携するか」を考える場面が頻繁に発生します。
APIの基礎を押さえることで、業務自動化複数ツールのデータ連携ができ、「話の通じる人材」として一歩リードできます。

用語解説:SES
システムエンジニアリングサービス。エンジニアがクライアント先で業務を支援する契約形態。現場ごとに異なるシステム・ツールを扱うことが多い。

用語解説:業務自動化
人の手作業を減らし、システム同士の連携で業務を効率化すること。APIが重要な役割を担う。

用語解説:データ連携
複数のツールやシステム間でデータをやり取りし、業務をスムーズに進める仕組み。


2. SES現場でAPIが“動く”瞬間を見てみよう

■ ユースケース1:ツール連携・勤怠・業務自動化

  • 勤怠ツール→経費精算システムのデータ自動連携
  • チャットでアラート自動送信
  • プロジェクト管理ツールへの自動登録

私たちの現場では、人の手を介さずシステム同士が会話して仕事が進む仕掛けに、APIが必ず登場します。

■ 開発〜運用まで:API導入の流れ

  • 要件定義:「どこと何をつなぐ?」目的を明確に
  • 設計:エンドポイントや認証方式を決める
  • 実装:コードに組み込む
  • テストPostmanなどでリクエストを試す
  • 運用・保守:連携が安定して動くよう監視

(APIテストやPostmanの使い方については『テストケース作成の基本7ステップ|初心者でもできる作り方と実例付き』もご参照ください)

用語解説:要件定義
どのシステム同士をどう連携させるか、目的や必要な機能を明確にする工程。

用語解説:認証方式
API利用時に「誰がアクセスできるか」を決める仕組み。トークンやOAuthなどがある。

用語解説:Postman
APIの動作確認やテストができるツール。リクエストを送ってレスポンスを確認できる。

用語解説:運用・保守
API連携が安定して動くように監視・メンテナンスすること。

この流れを把握しておくだけで、現場の会話やドキュメントの理解が格段にラクになります。

■ Postman/Swaggerの使いどころ

  • Postman:APIの動作確認やテスト用ツール。エンドポイントへリクエストを送り、返ってくるデータをチェック。
  • Swagger:APIの仕様書を自動生成・可視化。初めて触る時はつまずきがちですが、慣れると現場力がアップします。

用語解説:Swagger
APIの仕様書(設計書)を自動生成・可視化できるツール。APIの使い方やエンドポイントを分かりやすく表示する。


3. 「APIは落とし穴も多い?」現場失敗例とリスク回避

■ よくあるトラブル1:認証・セキュリティ

認証トークンOAuthなど、アクセス制御を間違えると「思わぬ情報漏えい」に。
権限設定認証方式は必ず確認しましょう。

(API認証やセキュリティの比較については『Spring Boot REST APIセキュリティ徹底比較|Spring Security・JWT認証の違いと失敗例』をご参照ください)

用語解説:認証トークン
API利用者の身元を証明するための文字列。アクセス権限の管理に使う。

用語解説:OAuth
外部サービスと安全に認証・認可を行うための仕組み。API連携でよく使われる。

用語解説:権限設定
どのユーザーがどの操作をできるかを決める設定。情報漏えい防止に重要。

■ よくあるトラブル2:バージョン管理・後方互換

APIのバージョンアップ仕様変更で「昨日まで動いていたのに…」と焦った経験、ありませんか?
バージョン管理後方互換性への配慮は、現場で信頼を勝ち取るポイントです。

用語解説:バージョン管理
プログラムやAPIの変更履歴を記録・管理する仕組み。仕様変更時のトラブル防止に重要。

用語解説:後方互換性
新しいバージョンでも、古いバージョンの利用者が問題なく使えるようにする配慮。

■ 現場“あるある”で学ぶ

  • ドキュメントの読み飛ばし→仕様誤解でバグ発生
  • エラーコードの意味が分からず時間ロス

用語解説:ドキュメント
APIやシステムの仕様書。使い方や注意点が記載されている。

用語解説:エラーコード
APIやシステムで問題が発生した時に返される番号や文字列。原因特定の手がかりになる。

こうしたミスを防ぐには、「とりあえず読む&都度調べる」習慣が大切です。


4. よくある質問(FAQ)現場でよく聞く“APIあるある”

  • Q. APIとは?どんな役割?
    A. 異なるシステム同士が“会話”するための仕組みです。
  • Q. SES現場でAPIはなぜ重要?
    A. 複数ツールのデータ連携や業務自動化が不可欠だからです。
  • Q. API連携って難しい?最初の壁は?
    A. 「リクエスト」「レスポンス」の仕組みが理解の第一歩。Postmanで動作を確認しながら学ぶと身につきます。
  • Q. PostmanやSwaggerは現場でどう使う?
    A. Postmanはテスト、Swaggerは仕様の可視化に役立ちます。
  • Q. REST APIとGraphQLの違いは?
    A. RESTは定番、GraphQLは効率的に必要なデータだけ取れるのが特長です。
  • Q. APIドキュメント、どこから読む?
    A. エンドポイント一覧やリクエスト例から全体像をつかみましょう。

まとめ|APIがSES現場の“武器”になる時代

「APIってよく聞くけど…」という不安、今日ここで一緒に解消できたでしょうか?
APIはSES現場で「できる人」になるための強力な武器。
ドキュメントやツール、まずは触ってみることが上達への第一歩です。

ぜひ手元の環境や現場の案件で、「API連携」を動かしてみてください。


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