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SES経験者がバックエンドエンジニアを目指すべき理由|仕事内容・将来性を解説

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エンジニアとして働く中で、自分が担当しているのは開発全体のごく一部分で、サービスの全体像が見えづらいと感じていませんか?

「もっとサービスの根幹に関わりたい」「上流工程から携わりたい」

(SES現場の業務フローやキャリアパスについてはSESエンジニアとは?4ステップで業務フロー&スキル完全ガイドをご参照ください)

そんなモヤモヤを抱えているなら、ぜひこの記事を読んでみてください。

多くのエンジニアが次なるキャリアとして検討するバックエンドエンジニアという職種。この記事では、「どんな仕事?」「本当に将来性はあるの?」といった基本的な疑問から、あなたのJavaSQLの経験がどう活かせるかまで、具体的な担当分野に焦点を当てて徹底的に解説します。

この記事を読めば、あなたのキャリアに対する漠然とした不安が解消され、次に取るべき具体的なアクションが見つかるはずです。


バックエンドエンジニアとは?サービスの心臓部を担う役割

用語解説:バックエンドエンジニア
Webサービスやアプリケーションの「ユーザーから見えない部分(サーバーサイド)」を担当し、データベースやAPI、ビジネスロジックの開発・運用を行うエンジニア。

用語解説:サーバーサイド
ユーザーの操作に応じてデータ処理や保存、外部サービス連携などを行うWebサービスの裏側部分。

バックエンドエンジニアとは、Webサービスやアプリケーションのユーザーからは見えない部分、すなわちサーバーサイドの開発を専門とするエンジニアのことです。

あなたがECサイトで商品を購入する際、ブラウザに表示されるデザインやボタン(フロントエンド)の裏側で、注文情報をデータベースに登録したり、在庫情報を確認したりする処理が行われています。これらすべてが、バックエンドエンジニアの仕事です。

サーバーサイドエンジニア」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、これはバックエンドエンジニアとほぼ同義と考えて差し支えありません。

(サーバーサイドの設計やSpring Bootの実践例についてはSpring Bootで理解するGETとPOSTの違い|Thymeleaf実装例付きで初心者の画面遷移・エラー対応まで丁寧解説をご参照ください)

フロントエンド・インフラとの役割分担

Webサービスは、主に以下の3つの要素で構成されています。

フロントエンド・インフラとの役割分担図
フロントエンド・インフラとの役割分担
  • フロントエンド: ユーザーが直接操作する画面やUI(ユーザーインターフェース)を開発します。

  • バックエンド: サーバー、データベース、アプリケーションを連携させ、サービスの機能を実装します。

  • インフラ: サービスを動かす土台となるサーバーやネットワークなどの基盤を構築・運用します。

バックエンドエンジニアは、この中でフロントエンドインフラをつなぐ中枢神経のような役割を担っています。

用語解説:フロントエンド
ユーザーが直接操作する画面やUI(ユーザーインターフェース)を開発する領域。

用語解説:インフラ
サービスを動かすためのサーバーやネットワークなどの基盤部分。安定稼働やセキュリティ対策も含む。

用語解説:データベース
サービスの情報(ユーザー・商品・注文など)を効率的に保存・管理する仕組み。

なぜバックエンドエンジニアの需要は高いのか?

バックエンドエンジニアは、サービスの根幹を支える重要な役割を担っているため、その需要は非常に安定しています。

IoTAIブロックチェーンといった新しい技術領域が台頭するにつれて、膨大なデータを効率的に処理するバックエンドの専門性はますます重要になっています。JavaSQLといった堅牢な言語やデータベースの経験を持つエンジニアは、特にエンタープライズ領域で高く評価されており、安定したキャリアを築きやすいと言えるでしょう。


バックエンドエンジニアの主な担当分野と仕事内容

バックエンドエンジニアの仕事は多岐にわたりますが、ここでは主要な3つの担当分野を解説します。

1. データベース設計・構築

データベース設計・構築のイメージ
データベース設計・構築

データベース設計・構築では、データモデルの定義や正規化、インデックス設計などを通じて効率的なデータ格納と高速な検索を実現します。

サービスのすべての情報はデータベースに格納されます。バックエンドエンジニアは、このデータベースが効率的にデータを処理できるよう、最適な構造を設計・構築します。データモデルの設計、パフォーマンスチューニング、セキュリティ対策など、サービスの根幹を支える非常に重要な仕事です。

用語解説:データベース設計
どんな情報を、どのような構造で保存するかを決める作業。効率的な検索や安全な管理のために重要。

2. APIの開発・保守運用

APIの開発・保守運用のイメージ
APIの開発・保守運用

APIの設計・実装ではエンドポイント設計、入力検証、認証・認可、エラーハンドリングなどを行います。運用ではログ・監視、パフォーマンス監査、APIバージョン管理やセキュリティ対策が重要です。

(APIの実装やテスト設計についてはSpring Bootテスト設計入門:TDD×モック×CI自動化ガイドをご参照ください)

API(Application Programming Interface)は、フロントエンドバックエンドがデータをやり取りするための窓口です。バックエンドエンジニアは、フロントエンドからのリクエストを受け取り、必要な処理を行った後、適切なレスポンスを返すためのAPIを開発します。安定したAPIは、サービスの円滑な動作に不可欠です。

用語解説:API(Application Programming Interface)
アプリやシステム同士が「どんな機能を呼び出せるか」「どんなデータを受け渡せるか」を定義した仕組み。

3. サーバーサイドのビジネスロジック開発

サーバーサイドのビジネスロジック開発のイメージ
サーバーサイドのビジネスロジック開発

ユーザーからのリクエストを受けて、どのような処理を行うか。これがビジネスロジックです。例えば、ユーザー登録時の処理、商品の検索、決済システムなど、サービスの機能を実際に動かすためのプログラムを開発します。この部分がサービスの価値を左右すると言っても過言ではありません。

用語解説:ビジネスロジック
サービスの機能を実現するための処理やルール。例えば「注文時に在庫を減らす」「会員登録時にメールを送る」など。


SES経験者がバックエンドエンジニアを目指すべき理由

「今の経験が、次のキャリアに活かせるだろうか?」と不安に感じるかもしれません。しかし、SESで培った経験は、バックエンドエンジニアとして働く上で大きな強みになります。

用語解説:SES(システムエンジニアリングサービス)
クライアント企業に技術者を常駐させ、専門技術やノウハウを時間単位で提供するサービス形態。準委任契約で結ぶため、業務範囲を契約書で細かく定義できます。

【強み1】サービス全体に関わる「上流工程」への関与

SESの現場では、開発のごく一部だけを担当し、サービスの全体像が見えにくいと感じることがあります。

一方、バックエンドエンジニアは、要件定義から設計、開発、テスト、運用まで、サービス開発の全行程に関わる機会が多く、より上流の工程からビジネスロジックを深く理解できます。

【強み2】Java・SQL経験がもたらす揺るぎない専門性

JavaSQLは、金融システムなど多くの大規模システムで採用されている堅牢な技術です。日々の保守・運用を通じて、あなたは「安定したサービスを支える」という、バックエンドエンジニアに最も必要な経験を積んでいます。この経験は、流行りの言語を少し触っただけのエンジニアにはない、揺るぎない専門性として評価されます。

用語解説:Java
金融や大規模システムで広く使われるプログラミング言語。安定性・保守性が高い。

用語解説:SQL
データベースの情報を検索・更新・削除するための言語。効率的なデータ操作に必須。

【強み3】安定したキャリアと専門性の深化

バックエンド技術は、フロントエンドに比べてトレンドの移り変わりが穏やかです。一度身につけたスキルを長く活用でき、継続的な学習を通じてデータベースセキュリティなど、特定の分野で専門性を深めていくことができます。これは、将来にわたって安定したキャリアを築く上で大きなメリットです。


バックエンドエンジニアに求められるスキルと学習ロードマップ

バックエンドエンジニアになるために、具体的にどのようなスキルが必要なのでしょうか。

必須となる技術スキル

  • プログラミング言語: JavaPythonPHPRubyなど

  • フレームワーク: SpringJava)、DjangoPython)など

  • データベース: MySQLPostgreSQLなど

  • サーバー・OS: LinuxApacheなど

用語解説:フレームワーク
汎用的な機能をまとめたライブラリ群。開発効率や保守性を向上させるための土台を提供します。

用語解説:ライブラリ
よく使う機能をまとめて提供するコードの集合体。開発者は必要な機能を呼び出して再利用できます。

用語解説:Linux
サーバー運用で広く使われるOS。安定性・セキュリティに優れる。

用語解説:Apache
世界的に利用されているWebサーバーソフト。Webサイトの公開や運用に使われる。

現場で評価されるヒューマンスキル

  • 要件をヒアリングする力: クライアントやチームメンバーの要望を正確に理解する

  • 論理的思考力: 複雑な問題を分解し、最適な解決策を見つける

  • ドキュメント作成能力: 自分の設計やコードを明確に記録する

これらのスキルは、すでにSESの現場で身につけているものが多く、あとはバックエンドの専門知識を補強するだけで、あなたのキャリアは大きく広がります。


FAQ(よくある質問)

  • バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニア、どちらがより重要ですか?
    どちらも重要ですが、サービスの根幹を支えたい、論理的な思考が得意ならバックエンドが向いています。

  • バックエンドエンジニアの仕事は「きつい」と言われるのはなぜですか?
    地道な作業が多く、成果が見えにくいことが原因の一つです。しかし、サービスが安定稼働した時の達成感は格別です。

  • バックエンドエンジニアには文系出身でもなれますか?
    はい、なれます。論理的思考力や学習意欲があれば、出身学部は関係ありません。

  • バックエンドエンジニアに将来性がないと言われるのは本当ですか?
    いいえ、そんなことはありません。AIクラウドの発展により、むしろ需要は高まっています。


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